5日目 2007.09.21
イスファハン
◆スィーオセ橋
朝いちばんに橋を見に行く。17世紀初頭に完成された橋。どこもガタがきていないし、とても奇麗。橋のたもとにチャイハネがあって賑わっている。人がひっきりなしに往来していて活気がある。おなじ日の夜にも夜景を見に行ったら、夕涼みのイラン人でごったがえしていた。
◆バンク協会
アルメニア系の教会。イランにはアルメニア人が多く住んでいて、こういう教会がいくつもあるらしい。知られていないがアルメニア人はユダヤ人に並ぶ商業の民で、広い地に散らばっているのです。
ここは唯一観光客の来訪を許している教会。静かな教会だった。
中はきらびやかなイコンがびっしり描かれている。ルーマニアなどでもそうだったけれど、キリスト教会では教会内は写真撮影禁止。イコンなどの保護のためかと思ったが、おなじく手書きの美しい絵がびっしり描かれているチェヘル・ソトゥーン宮殿は撮影禁止ではなかった(フラッシュは禁止)し、モスク内部も禁止ではない。国による違いではなく、宗教による違いのようだ。
◆シェイキング・ミナレット
「シェイキング」は英語の shaking。なにをシェイクするのかというと、名前のとおり、ミナレットをシェイクするのである。写真の塔におじさんがのぼって、張り手なみに壁をぐいぐい押すと、そこから周囲に揺れが広がってミナレット全体が振動するという、建物を破壊しているとしか思えない荒技なのだ。塔がぐらぐら揺れて、いまにもぽっきり折れそうなのが恐ろしい。いまは時間を決めて一日に何回か見せるだけなのだが、昔は観光客が自由にのぼって思う存分揺さぶっていたらしい。
◆公園とゾロアスター教施設の廃墟
イランにはきれいに整備された公園があちこちにあって、ここもそのうちのひとつ。中央には澄んだ水の池があり、お約束の噴水があり、周囲に緑をふんだんに配している。で、休日のカップルが公園で散策し、家族連れがお弁当をもってこの山にピクニックにいく*1のである。
◆マスジェデ・ジャーメ
ガイドブックなどには「金曜モスク」とあるが、これはよく似た言葉のとりちがえで、正しい意味は「みんなのモスク」だ、とガイドさんが説明。日本では「金曜モスク」で定着しているけれど、もし「みんなのモスク」が正解だとしたら、書き換えなければならないものが沢山あるのでは...。
足を踏み入れたときは「広い! すごい!」と感動して写真を撮りまくったが、写真に収まるサイズなんてイランではたいしたことがない、ということを知るのは翌日まで待たねばならなかった。
ラマダン中なので、絨毯が敷き詰められている。普段は絨毯がなく、中に入れるそう。
こんなふうに石が置いてあって、自由に使えるようになっている。
街中のようす
午後はツアーでやっと初めてで唯一の自由時間。街をぶらぶら歩くものの、ラマダンで買い食いもできず、飲食店はかたく扉を閉ざしているし、残念。それでもお菓子をいくつか買う(シュークリームと求肥に似たお菓子。どちらも美味でした)。人気のある店はラマダン用のお菓子を買うイラン人で行列していた。
陽気なナン焼き屋さん。わざわざポーズを取ってくれたり、ナンを投げる派手なアクションを見せてくれたり。で、買いにきたのか通りがかったのかそれだけが目的で来たのか、お店の人ではないおじさんたち2〜3人がお店の人と延々立ち話をしていたりする。
◆夜のチャイハネ
*1:比喩ではなくて、ほんとうにこの岩山をぞろぞろ登っていた