予習

E06 地球の歩き方 イラン 2007~2008

E06 地球の歩き方 イラン 2007~2008

予習としてはまずこれ。
初のイスラム圏だけど服装などよくわからないし、今回は準備時間をとれない見込みだったので、ツアーを選択することにした。


イスラム教についても勉強してみる。

預言者ムハンマド (PHP新書)

預言者ムハンマド (PHP新書)

折よく刊行された新書。著者自身がイスラム圏の奥さんを持っており、ということは自身も改宗しているのか、非常にムスリム的心情に寄り添った解説。コーラン(やハディース)を典拠として生涯を伝記的に解説しているので、コーランを覗き見た気分にもなれる。
歴史的事実がどうであったかよりもコーランにどう書かれているか、それをムスリムがどう受け止めているかといった立場で筆が進んでいくので、人によっては客観性に欠けると思うかもしれない。けれども、つまりムスリム側としてはこういうふうにムハンマドを慕い、敬い、アッラーを考えているのだな、ということが幾らかでも感じられて、私にとっては得るものがあった。
山川の歴史教科書以上のことは知らなかったムハンマドイスラム教について、多少の理解を得た気分になった。読みやすく入門書としてはおすすめ。


世界のイスラーム建築 (講談社現代新書)

世界のイスラーム建築 (講談社現代新書)

随分以前に読んでいて、とても感動した良書。出発前に復習しておこうと思ったが、積ん読の山に紛れて見つからず。
イランの記憶をもとに、あとで読み返してみよう。


コーランを知っていますか (新潮文庫)

コーランを知っていますか (新潮文庫)

預言者ムハンマド』を読んだあとでは、他者を軽んじる筆にちょっと嫌悪感。結婚離婚相続などの詳細についてはこちらで初めて触れた。
鈴木紘司氏が揶揄している高名な作家のエピソードがあとがきに書かれている。


王書―古代ペルシャの神話・伝説 (岩波文庫)

王書―古代ペルシャの神話・伝説 (岩波文庫)

ペルシアにおいて有名な神話集。
これを元にした壁画など多数ありました(人物も描いてなにが悪いとばかりに堂々と描かれているのがペルシアらしい)。ただ3分の1程度しか読み終わらず、壁画を見ても理解できるまでには至らず。残念。
意外と読みやすくおもしろい。


ペルシア文学としてはオマル・ハイヤームの『ルバイヤート』などもありますが、これはとりあえずパス。そもそも詩を翻訳で読んでも意味はないと思っているので、教養として内容を知っておくか、という気持ちになってから読むつもり。
今回のイラン人ガイドに『王書』や『ルバイヤート』の日本語訳があるよと言ったら、ちゃんとした詩になっているのかを聞かれた。いろいろな本でも書かれているように、イラン人の詩への愛着はなるほど日本人の想像以上のものがある。


イラン人は神の国イランをどう考えているか

イラン人は神の国イランをどう考えているか

編者は在アメリカ。知っている人もいれば、知らないし何を言っているのか分からない人もいる。当然だが。
キアロスタミの話は興味深い。


物語 イランの歴史―誇り高きペルシアの系譜 (中公新書)

物語 イランの歴史―誇り高きペルシアの系譜 (中公新書)

短時間でわかりやすくざっと概観。中華思想的な考え方があるのね。


刺繍 イラン女性が語る恋愛と結婚

刺繍 イラン女性が語る恋愛と結婚

ペルセポリス」が手近になかったので、というか図書館に行ったらこれがあったので、その場で立ち読み。
革命前か後かよくわからない。著者は在フランス。「ペルセポリス」も読んでみたいのだが。


現代イラン―神の国の変貌 (岩波新書 新赤版 (742))

現代イラン―神の国の変貌 (岩波新書 新赤版 (742))

これは結局時間切れで読めず。2001年の刊行でそろそろ内容も古いだろうし、優先順位が低かった。


柘榴のスープ

柘榴のスープ

これは帰国後に読みます。これから読みます。
実際に現地でおいしいご飯を食べてきたので読むのが楽しみ。