3日目

raisin2006-09-16

今日も同じスーパーへ朝食の買い出しに。アパートメントタイプは朝食も好きなものを気楽に食べられていい。

ブカレスト市内

午前中にざっと回ってしまう。
友人がよりによって日本円で両替しようとして銀行を探すのだが、もちろん簡単には見つからない。『歩き方』には土日は銀行休みとあるが、半休で開いていたのでEURから両替をしておく。これでルーマニアでの両替はもう必要ない。
まずは大主教教会へ。1本道を間違えて遠回りする。小山の上に建っていて、雰囲気がある。


  


クルテア・ヴェケ教会→旧王宮跡横を抜けて→スタヴロポレオス教会
スタヴロポレオス教会は素晴らしい。小さいけど装飾が見事。スタヴロポレオス通りの景観もいい。


 


  


ヴィクトリア通りに戻りクレツクス教会。クレツクス教会前の公園には犬の散歩をする人がいっぱい。
この日に出かけるとき、エレベーターでアパートに在住のおばあさんとすれ違った。2匹の犬連れ(チワワとテリア系)で、私たちが犬を構っているとフランス語でにこにこと話しかけてきた。赤いベレー帽に、トレンチコート、小粋な感じのブカレストには珍しいおしゃれなおばあさん。最後に投げキッスまでしてくれた。きっとここに犬の散歩に来ていたのだろう。


 

スチャバへ

14:00にブカレストを出て、スチャバに到着するのが20:28。走行距離は450km、東京から米原くらいの距離なのに、時間がかかりすぎる。コンパートメントは6人がけ、列車は満席。隣のコンパートメントあたりに騒々しい若者の集団が乗っていて、「チャイナがいる、チャイナがいる」とか言っているのが聞こえる。
ルーマニアではアジア人自体をまったく見かけなかった。彼らにとって東洋系はすなわち中国人となるらしい。アジア系の代名詞が中国人、なのだ。にっこり微笑んで「ニ...ニイハオ?」とかぎこちなく挨拶されたこともあった。アジア人が珍しい、という印象。
この車内で、東欧映画に小心なチンピラ役で出ていそうな出で立ちまんまの人がいた。あまりにもそのまんまなので、笑ってしまう。ガリガリ、まっ黄色のジャケット、エンジと紺の太い縞模様(ボーダーではない)で襟の大きな開襟シャツ、そこに青のベスト。映画のために作り込んだ役ってだけではなくて、あんなとんでもない色の取り合わせの人が実在するとは。
半分を過ぎた当たりからどんどん空いてくる。ずっと喋り通しの賑やかなおばちゃんが降りてからは、コンパートメント内は私と友人の二人きり。周囲もそんな感じなので、かえってあのチンピラとか、押し売りとかがやってこないか不安になる。が、乗客が少なくなって商売の効率も下がるからか、物乞いも押し売りもほとんど来なかった。ルーマニアでは駅に止まるたびに、そうした人たちが乗ってくるのだ。
いよいよ車両もがらがらになり、周囲も真っ暗、駅名すら見えなくなる。時刻表ではこの列車はスチャバが終点のはずなのに、ブカレストでBotosani行きと表示されていたので、降車駅を間違えないようにと予定時刻が近づいたら必死になる。結局スチャバが終点だったのだが。
宿の人の出迎えで宿へ。街の中心へは徒歩30分くらいは離れている。
今日は宿で夕食をとり、明日は1日中修道院めぐり。これはすでにメールで頼んである。

テレビニュース

BBCやCNNで日本のニュースがばんばん流れている。何かと言えば、紀子さん出産のニュース。けっこう大きく扱われていてびっくり。

ブカレストの地下鉄

M2とM3に乗った。M3はきれいで最新式。ポリスが乗り合わせていたことも。M2は落書きで窓が見えないような車両も。汚い。ヴィクトリア広場(勝利広場)でM3からM2に乗り換えるにはホーム端にある階段から南下するホームへ移動して、そこからM2ホームへとさらに移動するのだけれど、これがわかりにくい。初めて乗った時はいったん改札の外に出てしまった。*1

スチャバのホテル

Pensiunea Leaganul Bucovinei
ツイン1泊35EUR。B&Bと書いてあるが、朝食は別料金(3/5EUR)。
要するに民宿だけれど、駅への送迎は無料、ホットシャワーは問題なし。
あたりにレストランはないので、夕食などは街へ出るか宿でとる。私たちは2晩とも宿でとった。値段はやや高め。メニューに載っていもできない料理も多い。たとえばルーマニアのスープ、チョルバは1種類しかできないし、サルマーレ(ロールキャベツ)は2晩ともないと言われた。でも料理は美味しいしたっぷりあって食べきれない。
宿は壮年夫婦と若い娘さんがきりもりしている。旦那さんのほうはフランス語がしゃべれるとのことで、奥さんのほうが英語OKなのかと思ったが、どうやら二人とも英語は得意ではないらしい。二人ともフランス語が得意な様子。*2
夕食:チョルバ(数種類の野菜、肉、パスタと具沢山のスープ)6Lei、ブコヴィナ地方料理プレート(豚肉、ソーセージ、目玉焼き、ママリガ)17.5Lei、アフィナタ(ブルーベリーのお酒。激甘)6Lei
チョルバの付け合わせで出されたサワークリームを、ヨーグルトかと思って別に食べてしまった。失敗。でもこちらのヨーグルトとよく似た味なのだ。ルーマニアのママリガはチェコハンガリーあたりにあるクネドリーキと比べて美味しく食べられる。でもお腹にたまりすぎるのは同じ。


 

支出
両替 30EUR
ブカレスト・ノルド駅への車 5EUR


朝食 
テレカ 10Lei
パン 3.6Lei
ネットカフェ 1Lei

*1:友人がね!

*2:領収書をくれと言ったら分からなかった。とぼけているのではなくて、スペルを書いてみせても「私の知らない単語だから、英語がわかる人にいま電話するから、その人に説明してくれ」と言われた。電話したら、すぐに快く書いてくれたけど、商売していてreceiptが分からないなんてありえない。