9日目

raisin2006-09-22


リラの僧院

早起きしてホテル前のタクシーに、リラの僧院までの往復を交渉*1。25〜30Lvで手を打とうと思っていたのだが、結局35Lvでいっか、面倒くさいし、ということになった。
運転手の名前はヴィクトル、娘の写真を嬉々として見せてくれたり、これはダムだ、とか、あれはローマ時代の城塞の遺跡だ、とか話かけてくる。30分ていどで到着したように思う。こんなに近いなら、もっと安くてもよかった、などと銭勘定をする。
リラの僧院は早朝のせいか、まだ団体客もいなかった。自家用車とか私たちのようにタクシーで来た人ばかり。山の朝の冷たい空気とまばらな人影があいまって静謐な雰囲気に満ちている。泊まってもよかったかもなあと思いつつ、朝の雰囲気だけでも結構満足できる。
夢中になって写真を撮りまくる。
僧院の構造はシンプルなので、写真やテレビで見ている以上の発見はない。圧倒されるほど豪華ということも、ばかでかいということもない。やはり山の中に静かに建っている、それを実感できることが気持ちいい。


 
 
  


運転手がそろそろ...と言い出し、まあ1日中いて眺めていても飽きないことは飽きないだろうから、切り上げる。売店で絵はがきとパンフレットを購入。観光客が入れない場所や展示されていなかった宝物などが載っている。日本語版のほうは図版がいまいちなので、ブルガリア語版と同じ図版のある英語版を購入。


ブラゴエフグラッドのアフトガーラまで戻り、35Lvを渡す...と、二人とも細かいのがない。降りてから40Lvを渡すと、「サンキュー」と言ったヴィクトル、車に戻り、おつりを...と思う間もなく発車。お釣りよこせ、こら!
油断していたこちらが悪いが、400円ほどもあるのに。これでソフィア到着まで不機嫌なまま。

ソフィア到着

ソフィア行きのバスは30分だか1時間だか*2ごとにある。あまり気にせずにアフトガーラに来れば大丈夫。ぎりぎりでは座れない可能性あり。
運転手に言って料金を払う。11時10分出発、13時20分にツェントルナ・アフトガーラ到着。
ツェントルナ・アフトガーラにはファストフードや売店がたくさんあるので、ここでお昼をすませていくことに。ここでもピザを食す。
ルーマニアブルガリアも、ファストフードというとピザ。大きなピザ*3を焼いて、8等分くらいにして*4、1切れいくらで売っている。使っているチーズが自国のものなので、ややクセのある味。私はこのクセのあるにおいが苦手だったが、一般的にチーズが好きな人は大丈夫なようだ。

ホテル

The Rooms
バスステーションから近いだろうということで、ホテルまで歩く。個人経営のこぢんまりしたホテル。
設備はチープだが、少女趣味で可愛らしい。ネットで予約した。
1泊 。朝食付き。紅茶、コーヒー、ハーブティーなどはいつでも好きに飲める。宿の人と仲良くしゃべってれば、おやつも出るかも。
ここのオーナーは若い女性なのだが、その夫がインテリらしい。おそらくだけれど、この一家*5共産国時代は国外にいたのではないだろうか。弟はイギリスに住んでいたことがある、と言っていたし、夫はアメリカで出会った日本人の話、イギリスにいたときの話、などを聞かせてくれた。
英語に堪能な人はいろいろな面白い話を聞かせてもらえるかも。
壁が薄くて宿泊客が多いと気になるかも。シャワーの水はけもいまいち。共同スペースのテレビの音がそのまま聞こえてきてうるさい時もある。
  

 

ソフィア

荷物を置いて落ち着いたらさっそく観光へ。
友人がしつこく両替したいと言っているので*6あちこち銀行をまわってから気づいた。今日は金曜日だけど、独立記念日で休みなんだよ!
ということで、友人は結局持参した日本円の両替を断念。タイやハワイじゃないのだから、日本円を持ってきてはいけない、ということです。


■聖ネデリャ教会
ソフィア中心部に柳に囲まれてどーんと建っている。駅からトラムの1、2、7、14に乗って南下してくるといやでも目につく。滞在中に結婚式を目撃。


■聖ゲオルギー教会
シェラトンホテルの中にある。ということを知っていても入り口をしばし探してしまう。小さな可愛らしい教会。ちょうどぽつぽつ降っていた雨が本降りになり、雨の膜で外界の音が遮断される。気持ちのいい空間。入場料はないが、同時に入った男性旅行者が寄付をしていたので、募金箱に小銭を入れた。
 


■聖ペトカ地下教会
車がびゅんびゅん走る道路のむこうにかろうじて屋根が見え、入り口はハンバーガー屋とかが並ぶ地下道から。可哀想な教会だが、中はひっそりと控えめ。でも入場料をとるあたり四方の商業主義に浸食されている。*7


■ツムデパート
たいして何もない。海外のブランドと、生活に役立つサービス(写真館とか美容院とか)とかしかない。ここでは買うものも見て楽しいものもない。


■バーニャ・バシ・ジャーミヤ
外で絨毯を洗っている作業の真っ最中。中に入りたいけど入っていいのか躊躇っていたら、作業中のお兄さんと目があう。入っていいか聞いたら快く承諾。入り口のスカーフをお借りして部屋の隅から眺める。ドームの装飾が綺麗。中でくつろいだりお祈りをしたりしているおじさん、おじいさんが10人弱いた。
夜はライトアップされている。首都にある歴史あるモスクだが、内装は東京ジャーミィのほうが豪華かもしれない。
 


■セントラル・ハリ
ここはエネルギッシュなところ。食料品もお土産品もたっぷりあり、2階と地下1階に手頃な食堂もある。便利。


■夕食
トロップス・カシュタに行ってみる。店員の感じが悪い。警察官二人連れが制服のまま来ていたりして、地元の食堂。安いけどおいしいかは微妙。セントラル・ハリの地下食堂のほうが味も店員もいい。

支出
タクシー 20Lv*8
長距離バス 7Lv
絵はがき 3.1Lv
修道院パンフレット 5Lv
地下教会入場料 2Lv
聖ゲオルギ教会寄付 0.7Lv
パン 0.9Lv
ジュース 0.8Lv
昼食 1.5Lv
夕食 3.45Lv

*1:ホテル前にたむろっているタクシーは通常避けるけれど、タクシーを呼んでくれとフロントに言ったら、ホテル前にたくさんいるから大丈夫、と言われたので。

*2:これを書いているのは1年後なので、忘れてしまった。

*3:直径40cmとかありそう。

*4:12等分かも。

*5:たぶん女性の弟も住み込んでいた。

*6:所持金も心もとなくなっているから当然だが。

*7:いや色々と保存が大変なのでしょうけれど。

*8:二人で40Lv